聴く時間も大切にしたい
いつも、レッスンでは、つい・・・
もっと良くできるようになってほしい!
もっとたくさんのことを知ってほしい!!
・・・と思い、
40分のレッスン時間ギリギリまで、やってしまいがちです。
そのたびに、反省するのですが・・・
できた子にはもっと!! 足踏みの子にはもっとかみ砕いて!!
・・・と、ついつい欲張ってしまう先生です。
それが、先日のМちゃんのレッスンでは、なぜか時間がたっぷりと余りました。
先日のМちゃんは、メインのテキストも、テクニックのテキストも、とても良く弾けていた上に、
課題となるものも、どうしたらうまく弾けるのか、ちゃんと理解して、
あとは回数を重ねてスムーズにできればOK!・・・という見通しも立ちました。
時間が余るなんて、めったにあることではありません。
そこで、わたしが弾く曲を聴いてもらうことにしました。
「鑑賞」の時間です。
世の中には、いろんな曲があるということ、
将来に向けて、憧れを持ってもらえたらいいな、
一曲からイメージを膨らませること、
そしてそれを言葉で伝えられること
・・・ピアノを自分で弾くだけではなくて、鑑賞の時間は、大切と考えています。
●どんな風に思った?(感想)
●どんな景色が浮かんだ?
●季節はいつだと思う?
●時間はいつごろだと思う?(朝・昼・夜)
こんな質問をしました。
月ごとにやっている「ポイントレッスン」の一環として、年に1か月間やっていた「鑑賞」ですが、
そういえば、昨年度は 「NMFノア音楽教室音楽祭」のために、やらなかった気がします・・・。
だから、Мちゃんにとっては、初めての「鑑賞」の時間だったかもしれません。
すぐに言葉にはならなかったものの、
曲の表していた季節や時間帯を見事に当てることができました
(当てることが目的ではなくて、
もし曲のタイトルとは違う答えでも、いいんです。
違っていても、否定はせず、受け入れています。
曲から何かを感じること、それを言葉で伝えることを大切と考えています)。
教室のお姉さん・お兄さんたちも、最初はМちゃんと同じような感じでした。
すぐには言葉にならなくて、
「どっちだと思う?」とわたしが2択で問いかけたことに答えながら、
自分の言葉にしていきました。
2年目、3年目になると、かなりするっと言葉にすることができてきます。
コロナ禍で、ポイントレッスンなどの年間スケジュールがふっとんでしまっていましたが、
「鑑賞」の時間を今年度も取り入れよう、とあらためて思ったのでした。
0コメント