ピアノを子どもの幸福度を高める習い事に
こんにちは。
先日、クラシック音楽についてのセミナーを受講したあとに、同席したピアノの先生とランチをしました。
お互いに、レッスンのことや発表会のことなどをシェアして、
そういうやり方もあるのか、そういう考えもあるのか、
と、とても勉強になりました！
個人のピアノ教室は、先生の考え方や個人的な事情、教室の立地や生徒さんの層などで、
ほんとうに運営の仕方も教室の雰囲気も、さまざまです。
ですから、情報をシェアしてすぐに自分の教室に取り入れる！…とはいかないことがほとんどですが、
いろいろなピアノの先生の試行錯誤をうかがうことができるのは、わたしも引き出しが増え、とてもありがたいです。
お互いにいろいろ話していても、結局は、
「生徒さんにもっとピアノを好きになってもらえるにはどうしたらいいか」
「おうちの方にもっともっと、ピアノを習うことの大切さをご理解いただくにはどうしたらいいか」
「どんな想いで日々のレッスンを積み重ねているのか」
…そんな話になりました。
ピアノという習い事には、多かれ少なかれお家でのピアノの練習が必要です。
ピアノという、高額で場所を取る楽器を購入することも必要です。
「名曲が弾けるようになったらいいな」
「弾きたいと思った曲をさらっと弾けたらいいな」
「うちの子が音楽を楽しめる人に育ったらいいな」
そうした思いでピアノを始められる方も多いはずで、
それを応援するべく、自分が培った引き出しを使って、日々レッスンをさせていただいているのがピアノの先生ですが、
先生一人でがんばっても、おうちの方が練習させようとがんばっても、
さらには、たとえ生徒さん自身が少しばかり練習をしたとしても、
今日の明日でなんでも弾けるようになるものではありません。
一定の時間と手間がかかる習い事。
でも、それだからこそ、他の習い事では得られない時間を積み重ねていくことができると思っています。
長い間続けないとある程度のことができない習い事だからこそ、
毎週40分間を二人きりで一つのことに向かう時間で、その子の成長を見守ることができる大人が、ピアノの先生です。
よくよく考えてみると、子どもと一対一で向き合い数年間（長いと10年以上！）関係を続けていく大人は、親戚以外に何人いるでしょうか？
レッスンで一緒の時間を過ごしていると、学校で悔しかったこと、お家でのちょっとした一コマ、お母さんとの関係など、
いろんなことが、透けて見える時があります。
ピアノに限らず、何かを乗り越えて成長を感じられることもたくさんあります。
その子のウィークポイントをどうしたらプラスにできるか、レッスンを通じての声掛けなど、常に念頭に置いていたりします。
ピアノのレッスンに通うことが、子どもたちの人生を豊かにすることにつながってほしい！
…そう願っています。
もっと言うと…
たとえピアノが上手にならなくても
（ピアノが上手になってもらえるように導くのがわたしたちピアノの先生の使命であることはもちろんですが）
この曲好きだなぁ、
この和音の響ききれいだなぁ
など、「自分の好き」の引き出しを増やすことだけでも、生徒さんの幸福度を増やすことにつながるのではないかと思っています。
ピアノレッスンによって、自己肯定感や達成感を得ることにより、生徒さん一人ひとりの幸福度が高まるといいなと…願いながらレッスンをしています。
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