原典版と比べて弾いてみる
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さて。
高校生のピアノの生徒さん、モーツァルトの変奏曲を弾くことになりました。
「トルコ行進曲」が第3楽章のピアノソナタの、第1楽章です。
高校生ですから、模試やら普段の勉強やら、きっとその他もいろいろで、
それほどたくさん新曲を弾いてはきません。💦
それでも、テーマ(主題)は弾いてきたというので、まずは弾いてもらいました。
さて、ここからが、彼女とだからできるレッスン。
彼女が持っているのは、お母さまが使っていた、「ソナチネアルバム」に載っているもの。
わたしもその昔、きっと同じ版でこの曲を弾きました。
彼女とは、以前にソナチネアルバムでも、「原典版に基づく」という版を買ってもらって、
古典派らしいアーティキュレーション(スラーとかスタカートとか)を学んだことがあります。
原典版と昭和の版とでは、スラーのかかり方が違っていて、
そこから生まれる音楽が、まったく違うのが面白く、
昭和の校訂が施された版で育ったわたしとしてはショッキングでさえありました。
でも、大人になった今、両者を弾き比べると、
その時代の作品らしい演奏になるのは明らかに原典版だとわかります。
さて、先日のモーツァルトのレッスンに話は戻ります。
昔日本で出版されていた版(「ソナタアルバム」に入っている)と
↓ こちらは「自筆譜に基づく版」。
スラーのかかっているところが、違います。
レッスンでは、あらためて、彼女の楽譜で前半部分を弾いてから、
「自筆譜に基づく版」でも弾いてもらい、比べてみました。
「自筆譜に基づく版」を見ていると、この曲の推進力となるリズムが立ち昇ってくるように思います
(レッスンの後、解説を読んだところ、これに書かれているスラーは、
モーツァルトが長けていたヴァイオリンの弓遣いを意識したものとのこと。
なるほど!! ますますはっきりと、表情を感じ取ることができます)。
(主題に関しては、ついている場所は同じで記号が違う)。
スタッカートをどう弾くか、「自筆譜に基づく版」ではあらためて大事に弾きたいと思わせられます。
中間部に2小節だけ、2声部になるところがあります。
ここだけ、モーツァルトの時代らしいというか、古典派らしい伴奏型となっています。
このあと、第1変奏曲から、モーツァルト節が展開されてゆきます。
第1変奏は、倚音という非和声音
この続き、またМさんとのレッスンで楽しんで紐解いていきたいと思います。
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