この季節に聴きたい曲
今日は、つれづれ・・・。
ご紹介したい曲があるのでそのことを書きます。
武満徹『風の盆』。
武満徹といえば、世界的に認められたクラシックの作曲家です。
わたしは学生の頃、「世界のタケミツ」という言葉に惹かれて何回か聴く機会がありましたが、
その前衛的な作品に、
「・・・すごいの・・・かも・・・しれない」
という、失礼な、「わかっていないヒト」の感想くらいしか持てませんでした。
ところが、研究室の助手をしていたときに、教授が返却した文献や音源の中にこれが入っていて、
何気なくわたしが引き継いで借りたら、とても美しくて・・・
(当時、助手の仕事の一つとして、教授が研究や授業に使った資料を図書館に返却する、というものがありました)。
この作品は、1983年に放映されたテレビドラマのために書かれたものだそうです。
戦争によって引き裂かれた日系移民の姿や想いが描かれているとのこと。
昨日は、広島の原爆記念日。
そしてふとTwitterを見たら、札幌交響楽団の昨日の公演で、この作品の第1曲目が演奏されたことを知りました。
それで、久しぶりにこの作品のことを思い出したのです。
15曲からなるサウンドトラックの中には、「ヒロシマ」という曲もあります。
プログラムを組んだ方は、きっとこれを意識したのではないかな・・・と推察しています。
とにかく涙が出そうになる、表題作の美しい旋律
(実際に、録音に携わった指揮者は涙したとか)。
一方、戦争を想起させる不安な気もち、怖いという気持ちになる旋律も、
全15曲の中にはあります。
音楽が感情に訴えかける力を とても感じる作品です。
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