2/9 子どもたちの「生きる力」を育むためにいろいろな「投げかけ」をできるピアノの先生でありたいです。
昨日は、少しレッスンの調整をさせていただいて
セミナーに行ってきました。
春畑セロリ先生の新刊『いきものスケッチブック』について
作曲家自らお話いただく、というものです。
この作品が生まれるまでには、数年の年月が必要でした。
まず、出版社の音楽之友社さんのご尽力のもと、
理科・生物学の先生と、絵や造形の先生と、作曲のセロリ先生とで
小学生を対象として
生き物のことを学ぶワークショップ
「いきものにアプローチ~なぜ?なにいろ?どんなおと?」
が数回にわたって開催されました。
「お話を聞いたり、動画を見たり、生き物に触ったり、
形を模倣したり、観察して色を塗ったり、
鳴き声を真似てピアノを弾いたり、リズム遊びをしたり・・・。」
(『いきものスケッチブック』冒頭の「はじめに」より抜粋)
分野を超えて、知って、体験して、ワクワクする
とっても贅沢なワークショップでした。
ノア音楽教室からも、2人の生徒さんが
「クラゲ」と「チョウ」の回に参加させていただいています。
このワークショップで子どもたちと選んだり作ったりしたものが
この曲集の一部に取り入れられる、
という、壮大なプロジェクト。
企画が動き出した頃にはコロナ禍に入ってしまったのですが、
ワークショップの頃からお話をうかがっていただけに
ようやく完成!と、外野ながらわたしも感動です。
さて、そんな経緯で出来上がったこの曲集、
いろいろな「いきもの」が(音で)描かれています。
2018年に出版された『ゼツメツキグシュノオト』でも
同じくさまざまな生き物が登場したのですが、
こちらは少し演奏技術が必要なものが多く、
このことも踏まえて、今度は子どもたちにも弾きやすいものを・・・
ということも配慮されています。
(「ゼツメツ」については、教室内で全曲演奏レクチャーコンサートをしたっけね。
懐かしいです。
そしてこの月日に、教室の変容、コロナ禍のこと…いろんなことを想います…
その時のブログはコチラ➡「レクチャーコンサートを開催しました」)
昨日のセミナーでセロリ先生がおっしゃっていて
とても心に残った言葉は・・・。
「子どもたちの学校での学びは、成長するにしたがって
教科ごとに違う先生が担当するようになっていく。
子どもたちの中で、個々の学びがリンクしていきにくい。
横のつながりのある教育が必要。
いろいろな分野を縦断して、右脳と左脳との行き来を多くできる人ほど、
『生きる力』があると思っている」
「面白がり体験をすること」
「投げかけをする」。
ほんとにそう! と思うばかりです。
特にコロナ禍を経て、様々な理由で
「実際に見て触って感じて心を動かす体験」が
ますます、意識して取りに行かないと
しにくくなってきたかもしれない、
と薄々思っていたところです。
セロリ先生もそんなこと(↓)をおっしゃっていましたが・・・
ピアノの先生は、横の学びを仕掛けることのできる大人のひとりだと思っています。
時には子どもたちに「ヘンな大
人」と思われることもあるかもしれないけれど(笑)
ピアノに限らないいろいろな投げかけをできるピアノの先生でありたいなと
あらためて思います。
そして・・・
近年、リアルセミナーに足を運ぶ機会が減ってきたわたし自身にも
このこと(「実際に見て触って感じて心を動かす体験」が減っていること)
は当てはまっているのだよなぁ
(コロナ禍のことだけでなく自分のキャパシティーのせいもあるのですが)
と、昨日のセミナーで
セロリ先生の生のお話をうかがい、ピアノを奏でる音を聴き、
ランチで他の先生方と交流して、
あらためて思ったのでした。
とてもリフレッシュできた時間でした!
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