ピアノを習わせた甲斐が実るのは…

こんにちは。

市川市鬼越のピアノ教室 ノア音楽教室です。


もうずいぶん前に、途中まで下書きしていたことを今日は仕上げてお伝えしようと思います。


大人のピアノ再開組の生徒さんとの話。

「子どもの頃、毎日30分練習しなさいと言われていた。

果たして本当に30分弾いていたかというと本当のところはわからないけれど、

30分ピアノの前の椅子に座っていなければならない、という意識は持っていた。

ピアノが嫌で辞めたと思っていたけれど、

大人になって何か趣味を始めようと思ったときに、

昔やっていたピアノをやろうと思った。

本当に嫌いなわけではなかったんですね」


ピアノの練習時間の目安については、各ご家庭により考え方やご事情が違うとは思いますが、

昔の子どもの方が、長めでしょうかね。。。



さて、子どもの頃ピアノを習い始めた人のほとんどが、いつかのタイミングで、辞めます。


以前、子どもの生徒さんに、

「いつかはあなたもピアノを辞めるよね、だからね~…」

と言ったら、目をまん丸くしていたけれど、

でも、そうなんです、いつかは、辞めます(笑)。


人生の中で、いろいろなことがあり、

その都度、それぞれに優先順位があるのですから、

それがいい悪いということを言うつもりはまったくありません。


わたしたちピアノの先生の仕事は、その「いつか」までに、子どもたちが、音楽を好き!と思える人に育つように、自分で音楽を楽しむ力をつけられるように、タネをまき続けること。

そして、「いつか」まで、水と肥料をやりつづけ、

ときには、冬の寒い日や台風のような毎日から、ひととき解放される時間を共有しながら、

毎週、毎月、「いつか」までの何年間か、子どもたちの成長を見守る存在であること。


実際、ピアノの先生というのは、子どもの生徒と一対一で、毎回のレッスン時間だけとはいえ何年間かにわたって付き合っていきますので、

家族でないけどその子の性格、思考の癖、成長をよく知る、数少ない大人の一人です

(学校の先生も、1年間か2年間、担任を受け持ってはくれますけれども、

大勢の中の一人の時間がほとんどですし、

年数も、一般的にピアノを習う子どもの年数よりもずっと少ないお付き合いですね)。


生徒さんが学校で嫌な目にあっていると知れば、胸を痛めて、どうしたら改善できるか、せめてピアノレッスンで癒しの時間を提供できないかと、考えたりもします

(いろいろなピアノの先生と交流していますが、どのピアノの先生もこの気持ちを持っているでしょうね。

特に、合唱コンクールの伴奏に関して、生徒さんに無理難題を押し付けたり、頑張りを認めてもらえないような事たちに関しては、ピアノの先生たちは、生徒さん本人以上に、憤慨していたりします)。


とにもかくにも…

「いつか」を迎えた生徒さんが、辞めたあと、もうピアノに触りもしないのか、

それとも、何かの折りに自分で、もしかしたらたどたどしくても、好きな曲を弾こうと思う日がくるのか、

あるいは、当音楽教室に今通っている多くのピアノ再開組の生徒さんのように、

「大人の習い事」としてもう一度ピアノに向き合いたいと思うのか、

そうでなくても、自分の子どもに「習わせたい」と、数あるお稽古事の中からピアノを選択するか否か…。


ピアノを辞めてせいせいしたけど、またピアノを習いたくなったとき、ピアノを辞めたことを後悔した、という大人の生徒さんもいらっしゃいます。


はたまた

毎週毎週、練習できていたときもそうでないときも、気分の乗らないときも忙しいときも、
淡々と継続する習い事がどれほどあるのか…

それを継続したことが、思いもかけないところで、子どもだったヒトの踏ん張りの原動力になったかもしれない…。


目に見える形の残らない、ピアノというお稽古事を継続したことの恩恵は、やはり目に見えない形で、当たり前のような顔をして、数十年後に現れていたりします。


わたし自身が、そうだったから。


傍から見ると、音大に行って今こうしてピアノの先生をしているわたしは、まさに「ピアノを習わせた甲斐」のあった子どもだったのかもしれませんが、

それは、単なる結果論であることを私も家族も知っています。


音大にまで行かせてもらいながら、「音楽って本当にいいな!」と思ったのは、音大卒業後でしたし(ひどすぎますね…)、

そのあとまもなく、せっかくのその気持ちにフタをして十年余り過ごしましたから。


いつ、そのありがたみを子ども自身が感じるのか、

あるいは、もしかしたら感じないままかもしれないけれど、

それは、子ども本人次第、そしていろいろな環境次第で、

習っているそのときには、遠く想像もつかないかもしれません。


わたしの立場では、「またピアノを習いたいと思ういつか」が、20年後にでもやってくるのであれば、タネを蒔いた甲斐があったと思うのです。



↓ 写真は、昨年度の弾き合い会のときのものです。

もうすぐ、また弾き合い会します!


↓ 子どものピアノコースご紹介ムービーです。

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