レパートリーを持つ

こんにちは。

市川市 ピアノ教室 ノア音楽教室です。


子どものピアノ・コースで毎月積み重ねている「はず」のマイレパートリー、すっかり彼方へいってしまった子も多いですね。


わたしも、クリスマス会の曲を最優先にしていたので、

声かけを忘れていたり、思い出してもしなかったりしていたので。


この間、コツコツと、決められた日にレパートリーを発表してくれた生徒さんもいて、

定着している子もいてくれること、嬉しく思っている反面、


まだまだわたしの声かけが足りていないなぁと反省しています。



毎月、合格した曲の中から好きな曲を1曲選んで積み重ねていく、

という「マイレパートリー」。


積み重ねていくと、12曲がレパートリーになる…はずです。



これは、わたしがセミナーなどで学んで取り入れたということもありますが、


大元は、わたしの幼いころの苦い想い出から、始めたことです。



5歳半でピアノを始めたわたしでしたが、

おそらく1年ほど経った頃でしょうか…


電車を乗り継いで来てくれた祖父母が、もうすぐ帰るという頃になって

「ふうちゃん、ピアノ聴かせてちょうだい」

と言ったのです。


ちょうどそのとき、新しい曲に変わったばかりで、それはまだあんまり弾けないし、だからといって前の曲はしばらく弾いていないし…


それに、弾くとしたら、「あの曲」だし…それはやっぱりマズいでしょう…


もじもじしていたら、

「なんでもいいからほら、弾きなさい」

と母に促されたわたし。


合格したばかりの曲だったか、練習し始めたばかりの曲だったか、どちらか忘れましたが、

このとき弾いたのが、

ブルクミュラーの「さようなら(別れ)」でした。


弾き終えて、祖母が言いました

「上手だったね~! なんていう曲?!」。



わたし「…さようなら…」。


このあと、ちょっと気まずい空気が流れた記憶が残っています。



嫁だった母は、どんな気持ちだっただろう…なんて、今だから思います。



ままま、それは余談ですが、

おじいちゃま、おばあちゃまがいらしたときなどに、

「ピアノ聴かせて」

というときって、あるかもしれないですよね。


そんなときに、パッと弾ける曲がなかったら、とっても残念。

多少、今弾いている曲よりも易しい段階のものでも、スラスラ弾ける方が、

今やっている曲をやっと弾くよりもずっと、傍目には「すごいなぁ」って聴こえます。


そんなわけで、いつでも弾けるレパートリーを持っていてほしいなあと思うのです。


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