音なしのピアノレッスン
現在、レッスン室にはピアノと電子ピアノを置いています。
生徒さんはピアノ、わたしはカシオのセルヴィアーノという電子ピアノ
の前に座ってのレッスンです。
コロナ対策として、このようなスタイルにしました。
生徒さんが弾くピアノにわたしが合わせて伴奏をつけるとか
生徒さんが右手、わたしが左手の部分を弾くとか、
少し離れた状態で「合わせる」ことができるのはもちろんですが、
電子ピアノならではの特徴が、ときにレッスンに役立っています。
指の運び や 手首・腕の動きなどの細かなニュアンスを伝えたいときに
電子ピアノの音量をゼロにして、弾いて見せるのです。
音色の違いを耳で聴き分けて演奏に活かすことも大切ですが、
どういう動き方をしているのか、「目だけ」で確かめると
分かり易いようです。
これは、幼児さんから中上級の大人まで、有効だなと感じています。
音があると、つい、そちらに意識が向いてしまうのですよね。
指の重心移動を体感するのにも、良いです。
なので、ご自分でも、音ナシでやってみるといいですね。
コントラバスのレッスンでは、よくこういうことはやっているのですが
(弓で弾かずに、左手で弦を押さえるだけにして音を出さず、
指の移動、肘の動きなどを生徒さんに見ていただき、
生徒さんにも、それをやっていただく)、
ピアノは、押すと音が出て「しまう」ので、つい弾いてしまいますよね(汗)。
(コントラバスの生徒さんも、すぐに弾こうとする方多し…)。
音を出さずに動きに集中するプロセスを 差し挟むといい場合がありますよ。
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