作曲家が伝えたいこと 轟千尋先生のセミナー
先日、作曲家 轟千尋先生の公開レッスンを聴講し、お話もうかがってきました。
公開レッスンは、ピアノの先生方による連弾でした。
轟先生がアドヴァイスをすると、より活き活きとした音楽が展開され、
魔法のようでした。
なるほど!な連弾のコツをいくつも聞けたので、
これからやりたいと思っている、子どもの生徒さん同士の連弾や、
すでにやっている「大人の連弾の会」で、大いに活かせそうです!
以前、教室内のイベントとして、轟先生の作品をレクチャーコンサートしたこともあって、
当音楽教室では、轟作品を弾いている方が、特に大人に何人もいます。
皆さんに伝えたい、伝えられる、作曲家の言葉をたくさんいただくことができました。
レッスンに、活かしていきますね!
そしてもう一つ、轟さんの新刊の絵本についても、お話をうかがいました。
『音楽物語 わたし、ピアノすきかも』
ピアノを習っている女の子を通して、
作曲家が楽譜に込めた想いや、ピアノを習う子どもたちへの応援の気持ちが綴られています。
かわいくて、温かくて、そして、勉強にもなって、
楽譜を開いてみたくなる、ピアノで試してみたくなるような、絵本です。
ピアノの子どもの生徒さんはもちろん、大人の生徒さんにも、読んでほしいなと思います。
絵本の中に、1曲楽譜が入っているのですが、
この作品を轟さんご自身が弾いて下さいました。
一音一音が大切に弾かれていて、今も耳に残っています。
同じ音なんて、何一つないんだということに改めて気づかされました。
作曲家は、楽譜を通して、演奏する人に音楽を託します。
音符や記号だけでは書ききれないことも、和音の響きやリズム、メロディーの動きなどから、「読み取って…」とそっと、ヒントをくれています。
ただ、音を弾くことは、音楽ではないわけで…
作曲家が作ってくれた音楽世界を 読み取り探検する辛抱強さと、面白いと思える探求心を
子どもたちに持ってもらえたらいいな…との想いを新たにしました。
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