9/20 平吉毅州先生の想い出
発表会で、平吉毅州先生の曲を弾く生徒さんがいます。
カッコいい仕上がりになるように・・・
毎週熱いレッスンが繰り広げられています。
なんの拍子か、作曲家である平吉先生の話になり、
「わたしの知ってる平吉先生」をお話しました。
わたしの学生時代、いつも大学にいらしたんですよね。
授業をしていただいたことはなかったけれど、
数えきれないくらい、廊下ですれ違いました。
授業の資料を小脇に抱え、姿勢を伸ばして歩いていらっしゃいました。
知り合いの学生とすれ違うと穏やかな笑みを浮かべて。
ダンディーなイメージでした。
とても穏やかな優しい方だけれど
音楽については大変厳しい方
・・・そう感じていて、
憧れと尊敬の念を抱いていました。
一方、作曲科の先生は、我々 音楽学(と作曲科)専攻の学生のために
年に2回の実技試験の際に持ち回りで初見演奏用の曲を2曲作曲する
ということになっていたので、
我々(音楽学と作曲専攻)のピアノの試験には
よく平吉先生もいらしていました。
今回の作曲者がどなたなのかは、明かされることはなかったのですが
(毎回、試験を終えた学生たちで
「今回のは〇〇先生だったんじゃないか?!」
などと話題になっていました)
学生であるわたしの立場からすると、
作曲者ご本人の前で壊滅的な初見演奏をしなければならず、
「先生ごめんなさい・・・」
と思いながら、
針のむしろ状態の辛い時間でした。
一言もお話したこともありませんし
平吉先生はわたしのことをかけらも覚えていらっしゃらないと思いますが
(むしろ覚えていらしたら恐ろしい…)
先生が心血注いで子どもたちのために作った曲を
今生徒さんに弾いてもらえていること、
個人的にとても嬉しく、
また、少しだけ、勝手に責任を感じてもいたりします。
いえいえ、演奏するのは生徒さん。
この生徒さんの良さがにじみ出る演奏になれば、もちろんそれでよいのです。
今、生徒さんとふたりで 毎週すこ~しずつ
曲を磨いていっています。
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