ピアノの独学、上達のコツ
昨日は、レッスンお休みいただいている月曜日。
当音楽教室看板犬 クロエをトリミングショップに預け、
わたしも美容院へ。
ふたりそろってスッキリしました!
さて、先日、ある小学生の生徒さんの最後のピアノレッスンがありました。
ピアノを辞めることになった理由は、ほかの習い事、ご兄弟の習い事との時間、送迎などの折り合いがつかなくなってきた、とのことでした。
わたしの立場としてはとても残念ですが、
そのとき、そのご家庭での優先順位があると思うので、しかたありません。
ただ、この生徒さんはクラシック音楽が好きな子。
「白鳥の湖を弾けるようになりたい」とか、「ショパンの幻想即興曲を弾きたい!」とか、
作曲家の伝記を読んだり、
あるときは、レッスン室の棚をじぃ~っと見ているので声をかけたところ、
「何かピアノの曲が載っている本とかありますか?」
と言うので、名曲を解説した本を貸したこともありました。
ピアノの練習も、決して多くはないけれど、コツコツとまじめに続けることができる子です。
なので、最後のレッスンでは、弾いてきた曲をみたほかに、
今後、どういう練習をしたらいいのか、いろいろお話をしました。
子どものピアノコースでは、ちょうど今月は面談月間だったこともあり、
面談はしなかったけれど、みなさんにお渡ししているものも。
写真は、他の生徒さんに渡したものですが、
このように、おひとりおひとりに、これまで(この一年)の成長、今取り組んでいること、今後伸ばしていこうと思っていることなどを手書きで書いています。
この生徒さんに対しては、憧れの名曲が弾けるように、コチコチの手指を脱力できるようにしていきたいなぁと思っていたところでした。
さて、これからは、独学でピアノを練習していくことになります。
一人で練習して、憧れの曲を目指していきます。
そのために、3つのことを言いました。
【1.スケール、カデンツ、和音の展開形、アルペジオ】
今までゆっくり進んでいたスケールのテキストですが
(スケール大好きでガンガン進めてくる子は、ほぼいないですからね(^▽^;))、
このテキストの最後まで、書いてある指番号どうりに弾くこと、
できてきたら、スピードアップしてもつっかえずに弾けるようになること、
そして、飛び出ている音や小さくなってしまう音がないか、よぅく自分の音を聴くこと。
それから、そんな音のでこぼこをなくすための練習法の一例を教えました。
【2.わからないを分析する】
普段のレッスンでも、楽譜を開いたらわたしはまず、「難しかったところあった?」と聞きます。
すると、「だいじょうぶ!」という応えのときもありますし、
「このへんが弾きにくかった」、「後半は止まっちゃうこともある」という応えのことも。
「このへん」ってどの辺?
それを自分で分析していくのです。
漠然としていた範囲を狭めていくこと。
本当に弾きにくいのはどの部分なのか、自分で考えること。
すると、難しいと思っていた箇所が、ピンポイントになって浮かび上がります。
ここを重点的に練習しましょう。
【3.自分が自分の先生になる】
上記をまとめたようなことですが、
自分が自分の先生になったつもりで、客観的に考えようとしてみること。
ほんとうにうまくいっているのか、自分の音をよく聴くこと。
これが、スタートラインです。
気付かなければ、変われません。
コツコツタイプのこの生徒さんでも、日々の生活の中で、ピアノがどれくらい残っていくのか…。
レッスンに行かなくなれば、ピアノを弾く機会が減っていく人が、ほとんどです。
ピアノを弾かなくなると、弾けなくなる。
たまに弾いてもうまくいかないから、遠ざかる…。
これ、わたしも経験済みです(大人になってからですが)。
この話をしたとき、生徒さんは、あまりピンと来ていないような顔つきでしたが、
「じゃあ、月3回レッスンだけどレッスンのない1週間は、どうだった?
少し練習、緩くならなかった?」
と質問したら、「あ!」という表情でした。
ピアノの独学の道は、ちょっと厳しいけれど、
まじめなこの生徒さんなら、続けていけるのかもしれない、と希望を持っています。
応援していますね!
またタイミングが合うときが来たら、
それかもしかしたら、大人のピアノコースで、
待っていますよ。
↓ 子どものピアノコースではただいま生徒さん募集中です。
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