ブルクミュラーの時代の音楽家たち

こんにちは。

市川市鬼越のピアノ教室 ノア音楽教室です。


今日は、先月読んだ本をご紹介します。

『パリのサロンと音楽家たち』 上田泰史 著
(発行:カワイ出版、発売:全音楽譜出版社)


パリのサロンで活躍した作曲家たちやサロンの空気感が、活き活きと描かれています。

修論のときに文献に名前が出てきた作曲家たち(ラコンブとかラッハナーとかモシェレスとか、皆さん聞いたこともないですよね)がたくさん出てきて、

この本の中では彼らが生きて活動している様子がうかがえ、

とても興味深く、毎晩楽しみに少しずつ読み進めました。


そして、これまた個人的に、ブルクミュラーのことを想いながら、読み進めていました。



ショパンが活躍した時代、ショパン同様、さまざまな作曲家が、パリでの活躍を夢見て各地から集まっていました。

サロンで注目を集められれば、貴族やブルジョワとの繋がりも生まれ、音楽家としての成功へとつながっていきます。


今もなお、日本では多くの人が親しんでいるブルクミュラーも、そんな一人でした。

ショパンとだいたい同じ頃にパリにわたったブルクミュラー。

ショパンが39歳で没した2年後に、ブルクミュラーは『25の練習曲集』を書きあげています。



個人的に、この本でブルクミュラーの足跡がうかがえたら…と淡い期待を抱いていましたが

(無理だろうと思いつつ…。
なぜ無理かというと、ブルクミュラーが有名なのは日本だけで、彼は完全に歴史に埋もれた作曲家なので)

やはり、ブルクミュラーはまったく出てきませんでした。


わたしの不勉強をさらすようですが…

この本を読んで、「サロン」と一言で言っても、エリアによってだいぶ、集う人々の「層」が違っていて、

音楽家にとっても、どこのサロンに出入りできるか、ということには大きな違いがあったらしいことがわかりました。


ブルグミュラーは、どのあたりに属していたのでしょうか。


また、この頃、「練習曲」というのは、上達するための曲にとどまらず、鑑賞にも値するものとして書かれるようになっていたことをあらためて認識しました

(ショパンのエチュードなども、そうですものね)。


そうしたピアノ音楽のトレンドも取り入れつつ、でもやはり旧来の「練習曲」の要素の強い『ブルクミュラーの25の練習曲』。

やっぱり、彼は中庸をいっていたのかな…、なんて勝手に想像も膨らんでいます。


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