満月の日に月光で卒業
昨日のブログに書いたように、
昨日は高校生男子3人が連続レッスンでした。
一日の最後のレッスンは、高校3年生。
受験勉強に専念するために、昨日が最後のレッスンでした。
ちょっと背伸びの曲だけれど、大きな手だし
スケール・カデンツを地道に続けてきた生徒さんだから
…と、ベートーヴェンの「月光ソナタ」をやってみない?
とわたしから声をかけて、譜読みを始めて数か月…。
わたしの予想よりも苦戦していて
中途半端で終わってしまうかな、なんだか悪かったな、
と思っていたらば!
なんと、最後の2週間今まで以上にがんばったのでしょう、
最後まで譜読みを終えました。
きちんと「終わりのけじめ」を作ってくれて
嬉しかったです。
「ほんとうは、譜読みが終わって
スタートラインに立ったところなんだけどね」
と笑って言ったら、
彼もマスクの中で笑っていました。
それから、わたしが最初からもう一度弾きながら
曲想の変化と 情景の変化についてや
曲中現れる和声のこと、
ベートーヴェンが作曲した当時のピアノの音域の話、
当時のヨーロッパ情勢 など
若干とりとめなく(笑)、解説して、
レッスンを終えました。
満月と中秋の名月が重なったのは、8年ぶりだそうですね。
そんな日に、月光ソナタで区切りをつけたピアノレッスン。
時間をみつけて、これからも弾いてくれたらいいなと願います。
レッスン室を片付けてから すぐとなりのベランダに出たら、
雲の向こうからも輝く満月を観ることができました。
彼も、この月明りを浴びながら
帰って行ったのですね。
月の光にはパワーがあるそうですから、
受験生の彼にパワーが注入されたかな・・・
なんて思いながら、
すっかり涼しくなった夜の空気と 満月のあかりを
しばし浴びました。
教室のライン公式アカウントがあります。
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