音楽を深く広く味わう時間
昨日は、唯一午前レッスンのない木曜日
(できるだけ他の曜日をご案内していますが、
生徒さんと日程が合わないときはレッスンしています)。
午前中は、高田美佐子先生のご著書『はじめてのフォルマシオン・ミュジカル』に沿ったセミナーを受講しました。
「フォルマシオン・ミュジカル」とは、フランスの文科省が制定した音楽教育のシステムで、
音楽を多角的に学ぶ(楽譜から読み取る・聴きとる・理論的理解・社会史含め音楽史・即興…などなど)ことによって
より深く理解し、音楽を楽しむことができる耳と心を養うことを目的としたものです。
昨日題材となったのは、バッハの『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳』に収められた一曲 「ミュゼット」でした。
↓ この曲です。
個人的には、幼いころ弾いた、とても懐かしい曲。
当時のわたしにとっては、
ただただ、新しい曲との出会いと別れに日々ワクワクして弾いて通り過ぎて行った、
たくさんの曲の中の1つです。
それでも、『こどものバッハ』という楽譜の中で、
なんだかほかと雰囲気の違う、華やかな曲だなぁ*)
とぼんやりと感じていました。
その頃のわたしは、
「ミュゼット」という楽器のことも もちろん知らなかったし、
「ユニゾン」(複数パートが同じメロディーを奏する)という言葉も、そのパワーも知らなかったし、
「ドローン」という言葉と、それが醸す雰囲気も知らなかった
(ましてや、わたしが子どもの頃は、歴史的解釈も「バッハの作品」とされていましたし)。
それでも、幼心になんとなく感じていたことが、
言葉と知識と、そして音楽でたどり直していくのが、個人的に(とっても個人的に、笑)、愉しい時間となりました。
*)「なんだか華やか」と感じたのは、「ユニゾン」から、何人もの人が集っている(演奏している)ことを感じ取っていたのだと思います。
セミナーでは、音楽史、楽器のこと、リズム、即興など、まだまだ盛りだくさんのことが取り上げられました。
こういう風に、音楽を深く多面的に味わう時間を
子どもの生徒さんたちとも、大人の生徒さんたちとも、持ちたいなぁ とあらためて思いました。
曲が弾けるようになる喜び「だけじゃない」ことも、伝えていきたいなぁ。
(今は、コロナのこともあり、短期的にはイベント前ということもあり、目の前のことでいっぱいな時期ですが、
数年前から、生徒さんたちとやりたいなぁと思ってきたことが、いろいろとあるんです。
たとえば、以前ブログで書いた気もしますが、「大人の生徒さん向けの楽典講座」とか「音楽史講座」とかね。
子どもの生徒さん向けには、グループレッスンの中で、「楽器」、「ピアノ」について学んだこともありましたね)。
子どものピアノコースでは、
今月いっぱいは、クリスマス会(発表会)の曲のメドをつけるために、とにかく目の前の曲と向き合う時間です。
とりあえず今は、「その曲が弾けるようになる喜び」の方に専念中です。
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