音楽に親しむ総合力を身に付けるために
昨日の午前中は、オンラインでセミナーを受講していました。
高田美佐子先生のご著書『はじめてのフォルマシオン・ミュジカル』に沿って、著者自ら解説をしていたける、
という全8回の講座の第1回です。
高田美佐子先生のフォルマシオン・ミュジカルの講座は何度か受講したことがあり、
そのときのことをブログに書いたりもしましたが、
ここであらためて・・・。
フォルマシオン・ミュジカルとは、フランスで現在(1978年以降)、音楽教育の現場で取り入れられている教育システムです。
演奏するだけでなく、
作品の歴史的観点(作曲家、時代様式、社会背景など)について学んだり、
作品で使われている楽器について知ったり、
分析してみたり、
特定のリズムを身体を使って感じ取っていったり、
作品の中の一声部を取り出して歌ってみたり、
楽譜に書いていったり、
リズムや音や楽器の音色などを聴き取ったり、
・・・あらゆる学びを通して、作品を深く理解し、
音楽を聴ける耳を育て、音楽を聴く喜びを得られるように、という意図で行われています。
これにより、ただ弾ける、ソルフェージュができる、音楽史を知っている、
というだけではない、総合的な音楽力を身に付けることができます
(これで、あってますかね・・・)。
高田美佐子先生の講座は、これまでにも何度も受講したことがありました。
当時は、リアルで会場を使っての開催だったので、
座学だけではなく、身体を使ってリズムを体感するとか、即興する、といったワークも盛り込まれていました。
本来は、そういった 自身の身体を使って音楽を体感することは、作品の理解にはとても大切なのだと思いますが、
不器用なわたしは、めまぐるしく変化するステップについていくことの方に意識が行ってしまい、
しっかり吸収できた! という自信を持てないような状態でした。
でも、そのときの実践的な講座を体験していたからこそ、
昨日のお話、フォルマシオン・ミュジカルで行われるさまざまなワークのお話を聞いて、
理解できた感がありました。
自分が経験するだけでいっぱいいっぱいだったのが、
機会を作って生徒さんたちとやってみたい! に、ようやく意識を進めることができたように思います。
今は、みんなで集まることは難しい情勢ですが、
グループレッスンで、あれもこれも、やってみたいなぁ・・・。
そして、お話をうかがいながら、
わたし自身の幼少期からの音楽経験や音楽への関心の向け方が、まさにフォルマシオン・ミュジカル的だったんだなぁということ
(後日、ブログに書こうと思います)、
常々わたしがピアノレッスンを通して生徒さんに伝えたい
(のにどうしたらいいか手一杯だった)ことは、
まさしくフォルマシオン・ミュジカル的な学びをしてほしい、
ということだったんだなぁということも、再確認しました。
折しも、今月から、レッスン内の一部の時間を使って子どものピアノコースで取り組んでいる「今月の作曲家」は、
そうした時間になっているということにも、気づきました。
このことについては、またあらためて書きたいと思います。
↓ 写真は、急ごしらえで作った、「今月の作曲家」第1回のプリント。
おおざっぱなものですけれども、
このプリントを基に、この当時の楽器のこと、バッハのこと、国のことなど、いろいろお話しています。
教室のライン公式アカウントがあります。
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